千葉女児虐待死 被告の母親である被害女児の祖母「判決、厳粛に受け止める」


 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん=当時(10)=を虐待死させたとして傷害致死罪などに問われた父、勇一郎被告(42)に懲役16年を言い渡した19日の千葉地裁判決を受けて、心愛さんの父方の祖母は「厳粛に受け止める」などと語った。

 犯罪加害者家族を支援するNPO法人「ワールドオープンハート」(仙台市)の阿部恭子理事長(42)が会見し明らかにした。阿部理事長によると、祖母に電話で判決の内容を伝えたところ「厳粛に受け止める。控訴や今後の判断は本人(勇一郎被告)の問題なので、家族としては見守りたい」と、落ち着いた様子で話していたという。

 心愛さんは8歳だった平成29年7月ごろ、母の故郷の沖縄県糸満市から千葉県野田市に引っ越し、祖父母宅に一時身を寄せていた。その後、30年12月下旬に自宅に戻った心愛さんは勇一郎被告からの虐待の末、翌年の1月24日に命を落とした。

 祖母は今年2月、心愛さんが亡くなる3カ月前の30年10月に書いた自分宛ての手紙を報道陣に公開。手紙には「未来のあなたが見たいです。あきらめないで下さい」などとつづられており、「(成長した心愛さんを)本当に私たちも見たかった」と涙ながらに語った。

 虐待に気付かなかったことについて「分かってやれず申し訳ない」とし、息子である勇一郎被告については「やったことに向き合ってほしい」と話していた。



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