在仏中国大使館が仏閣僚に反論 コロナ支援「宣伝ではない」


 【パリ=三井美奈】中国が欧州に行っている新コロナウイルス対策支援で、在フランス中国大使館が30日、支援の政治利用を警戒した仏閣僚に対し、ツイッターで不快感を示した。

 中国大使館は、「中国のマスク宣伝? 中国を悪く言う人は、われわれに他人の苦しみを放っておけとでもいうのか」という中国外務省報道官の声明を紹介。北京にある世界遺産「天壇」とエッフェル塔を並べたイラストに添え、「どんな国も一国では窮地を脱することができない」と主張した。

 中国側の反発は、フランスのドモンシャラン欧州問題担当相の発言に対するもの。ドモンシャラン氏は29日に仏ラジオの番組で、医療支援などの連帯は「道具にするものではない」と発言。支援を使った宣伝外交に警戒を示し、「中国やロシアは演出している」と述べた。

 仏政府は国内のマスク不足に悩み、中国に10億枚を発注。第一陣として30日、800万枚のマスクを積んだ貨物便がパリ郊外に到着した。



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