クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスに感染した乗客乗員ら計128人を2~3月に受け入れた愛知県岡崎市の藤田医科大岡崎医療センターは4日、7日の開院を前に式典を開いた。関係者ら45人が参加した。大村秀章愛知県知事は「地域医療をけん引し、先導的な役割を果たすようお願いする」とあいさつした。
センターは開院前の2月に厚生労働省からの要請を受け、クルーズ船の乗客乗員で症状のない感染者やその家族らを受け入れた。3月9日までに入所者らが全員退所した。当初は4月1日の開院予定だったが、館内の消毒作業や施設整備を進め、6日遅れとなった。 センターは一般病床400床を備え、年間を通じて入院治療や手術が必要な重症患者に対応する。センターの守瀬善一病院長は「地域の皆さまに愛してもらい、頼りにしてもらえる病院にしたい」と述べた。