NY州、1日で731人死亡 最多も「ピークさしかかる」 新型コロナ感染拡大



閑散とするタイムズスクエアの7番街=4月7日、米ニューヨーク市マンハッタン区(ロイター)

 【ニューヨーク=上塚真由】米東部ニューヨーク州のクオモ知事は7日の記者会見で、州内の新型コロナウイルス感染による死者が前日から731人増えて5489人になったと明らかにした。1日当たりの死者数では最多。州内の感染者は前日より約8千人増えて13万8836人となった。

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国全体では死者が1万2千人を超え、感染者は約38万人となった。

 ニューヨーク州の1日にあたりの死者数は、4日に発表した630人をピークに、過去2日間は600人未満に減少していたが、再び増加に転じた。クオモ氏は、死者数の増加について「死者数は感染実態が遅れて反映する数値だ」と説明。また、入院患者の増加数が横ばいとなっていることから、感染ピークに差し掛かっているとの認識を示し、「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」の効果が出ていると強調した。

 また、ニューヨーク市が7日午後までに確認した死者数は3544人となり、2001年の米中枢同時テロの犠牲者数(2977人)を上回った。

 地元メディアによると、同市では自宅で死亡する人の数が1日あたり約200人となっていて、新型コロナの感染拡大前の20~30人から急増していると指摘。デブラシオ市長は7日の会見で「大半の死は新型コロナと関連していると推定される」と述べ、死者の実数はさらに膨れるとの見方を示した。



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