新型コロナウイルスの感染拡大を受け、参院が10日に開催する本会議について、議員の席に一定の間隔を空け、密接を防止する措置をとる方針を固めたことが分かった。9日の参院議院運営委員会理事会で、与野党が正式に決める。
複数の参院関係者が明らかにした。与野党は同委理事会で本会議の密接防止策を協議していた。与党からは傍聴席も用いた案も提示されていたが、今回は傍聴席は使わず、議場の空席を使用する。
参院本会議での採決は、平成10年の通常国会から原則「押しボタン方式」が使われているが、間隔を空けると議席に付けられた押しボタンの装置の移動が必要なため、起立採決などを検討しているという。