韓国総選挙、文大統領の与党が勝利 新型コロナ追い風





15日、韓国総選挙で当選確実となり、花束を手にする与党「共に民主党」の李洛淵前首相=ソウル(共同)
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 【ソウル=桜井紀雄】韓国総選挙(定数300)は15日、投開票が行われた。与党「共に民主党」は系列の比例代表政党「共に市民党」と合わせて過半数を占めることが確実となり、圧勝した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続く中、文在寅(ムン・ジェイン)政権の防疫対応への高い評価が与党に追い風となったもようだ。

 与党が過半数でない国会運営が続いてきた文政権は、文大統領の残る2年の任期で政権の安定運営に道が開けることになる。いわゆる徴用工判決問題などでの変化は期待できず、厳しい日韓関係は続きそうだ。

 ソウル市内の選挙区では、次期大統領選の有力候補と目される与党の李洛淵(イ・ナギョン)前首相と、最大野党「未来統合党」代表で元首相の黄教安(ファン・ギョアン)候補の事実上の一騎打ちとなった。韓国メディアは15日夜、李氏が当選を確実にしたと報じ、黄氏は敗北を認めた。

 KBSテレビによると、開票率が小選挙区61・1%、比例代表12・7%で与党系は170議席の獲得が予想される。未来統合党は比例の系列政党「未来韓国党」を合わせると114議席を確保する見通し。総選挙を文政権の審判と位置付けてきた野党側は立て直しを迫られそうだ。



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