世界航空業界、収入半減へ 20年33兆円分、感染拡大で





独フランクフルト国際空港に並ぶ、ルフトハンザ航空の機体(ロイター)

 国際航空運送協会(IATA)は14日、新型コロナウイルス感染症に伴う旅客需要の減少で、2020年の世界の航空会社の収入が前年と比べ55%減少する見通しだと発表した。3月下旬からさらに下方修正し、3140億ドル(約33兆6千億円)の減収になる。

 アフリカや南米に感染が拡大していることを反映した。ドジュニアック事務局長は声明で「見通しは日を追うごとに暗くなっている。V字回復は見込めない」と述べ、各国政府に緊急財政措置による救済を求めた。

 移動制限の長期化で世界の航空便数は4月上旬時点で前年比80%減となっている。4~6月期に最も深刻な影響が出ると指摘した。7~9月期には制限が一部解除されるとの見方を示したが、需要がどこまで回復するかは見通せない。

 IATAは収入見通しについて、3月上旬に最大1130億ドル減ると発表。下旬に2520億ドル減に見直していた。(ニューヨーク 共同)



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