新型コロナウイルスの感染拡大で市販マスクが品薄になる中、マスクを手作りする動きが広がり、ミシンの販売が急拡大している。通常は入学や入園用の備品準備を目的とした年度末の購入が多いが、新年度の4月に入っても人気が続いている。各社はマスク作りを支援するインターネットサイトも充実させるなど、ミシン初心者への対応にも力を入れている。
ミシン販売のブラザー販売(名古屋市)では、2月~3月の受注台数が前年同期比で3割増加した。マスクの型紙をダウンロードできるサイトも設けており、3月~4月上旬の閲覧数は5万件と、前年の約500倍に達した。
4月以降も製品紹介サイトの閲覧数は前年の2・5倍で推移しているといい、製造を手掛ける親会社ブラザー工業に追加で発注した。担当者は「これほど増えるとは。中高年の方だけでなく、若いお母さんの購入も多いようだ」と話す。