【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は21日、ホワイトハウスでの記者会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が手術を受け重体になったとの情報があるとするCNNテレビの報道に関し、「知らない。誰も確認していない」とした上で「仮に伝えられた通りの容体であるならば、快癒することを祈っている」と述べた。
国務省報道官は同日、「報道は承知しており、引き続き情勢を見守っていく」との声明を発表した。
また、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は21日、ホワイトハウスでFOXニュースに対し、仮に金氏が最高権力者の座を退いた場合の後継者について「基本的に金一族の誰かになることが想定される」としつつ、「金氏の容体が判然としない以上、後継者に関し論じるのは時期尚早だ」と述べるにとどめた。
一方、米本土の防衛を担当する北方軍のオショネシー司令官は21日の電話記者会見で、北朝鮮が短距離ミサイルを相次ぎ発射していることに関し、「従前からの行動の範囲を超えるものではない」と語り、「(北朝鮮の)弾道ミサイルから米本土を防衛し、反撃する態勢は整っている」と強調した。