「敵が来た。さようなら」 大戦最後の独軍通信記録公開

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 英国の通信傍受機関、政府通信本部(GCHQ)は9日までに、第二次大戦の欧州での終戦前日に英側が傍受し、解読した敵国ドイツ軍の最後の通信記録を公開した。ドイツ軍将校は英軍が押し寄せる中「彼らが来た。みんな元気で、さようなら」と友軍に発信。戦争最終盤の緊迫した状況と英国の情報活動の一端が浮き彫りになった。

 ドイツが連合軍に無条件降伏し、欧州での終戦から75年となった8日、GCHQが公表した。前身の暗号解読拠点「ブレッチリー・パーク」で解読された。同拠点は難攻不落とみられたドイツ軍の暗号エニグマの解読で重要な役割を果たしたことで知られる。

 ブレッチリー・パークでエニグマ解読の中心になったのは英国の天才数学者アラン・チューリングで、その人生は映画にもなった。終戦時、同機関には女性を中心に約9000人が勤務。交戦中だった日本の暗号解読も行ったという。(ベルリン 共同)

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