【ソウル=名村隆寛】日韓で昨年、ベストセラーとなった「反日種族主義」に続く新著「反日種族主義との闘争」が今月、韓国で発刊され、著者で李承晩学堂校長の李栄薫(イ・ヨンフン)元ソウル大教授や共同著者の学者らが11日、ソウル市内で記者会見した。
前作では韓国での反日の歴史認識を問題視し、「事実に基づかない反日敵対意識と感情が韓国の危機をもたらした」などと分析。この主張への同調は多いが、韓国では逆に激怒し批判する者も多い。李氏らはその批判に「誠実にこたえることが研究者としての道理で、責務だ」と考え、続編発刊に至った背景を説明した。
新著では「慰安婦」「戦時動員」「独島(トクト、竹島の韓国での呼称)」「土地林野収奪」「植民地近代化」の5章に分け、李氏らへの批判に対し、研究に基づき反論する形をとっている。