新型コロナウイルス感染拡大で映画館が休業を余儀なくされる中、新作をデジタル配信する「仮設の映画館」が4月25日、インターネット上にオープンした。サイトには上映予定だった実在のミニシアター(小規模映画館)が並び、観客が選んだ映画館と配給会社に鑑賞料金が分配され、支援につながる新たな試みだ。
「春を告げる町」を皮切りに、6月上旬までに「巡礼の約束」や「プリズン・サークル」など洋画・邦画の新作約10本を順次公開。料金は作品によって異なるが、映画館の一般料金に準じた設定だという。
「仮設の映画館」は、想田和弘監督のドキュメンタリー映画「精神0」(5月2日公開)に合わせ、想田監督と配給元の東風が立ち上げた。配給会社7社(4日現在)と全国のミニシアター60館以上(13日現在)が賛同・参加を決めた。ポータルサイトは、http://www.temporary-cinema.jp/