西村康稔経済再生担当相は15日の記者会見で、政府の緊急事態宣言の対象区域である東京都内でこの日、新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が9人だったことについて「一桁になったのは本当にうれしいことだ。このレベルが続けば(宣言の)解除に向けた基準を満たしてくる」と述べた。
一方、西村氏は14日に小池百合子知事と電話で協議し、同日の都内で確認された新規感染者が30人だったことについて「厳しいことになるかもしれない」と話したことを明らかにした。その上で、「日々でこぼこがあるので、1週間の単位でしっかりとみていきたい」と語った。
政府は宣言解除の目安のひとつを「直近1週間の新たな感染者数が10万人当たり0.5人程度以下」としており、人口約1400万人の東京に当てはめると「1週間で70人程度以下」となる。このほか、医療提供体制や検査体制を踏まえ、総合的に判断する。