賭けマージャン「国民におわび」東京高検・林新検事長、信頼回復誓う





会見に臨む東京高検の林真琴検事長=27日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)

 東京高検検事長に26日付で就任した林真琴氏(62)が27日、東京・霞が関で記者会見し、「一つ一つの事件に適正に対処し、謙虚な姿勢で検察の使命を全うするように努力する」と抱負を語った。黒川弘務前検事長(63)が賭けマージャンをしたと報じられ辞職したことには「国民のみなさまに改めておわび申し上げる」と謝罪した。

 前任の黒川氏が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令中、産経新聞記者や朝日新聞社員と賭けマージャンをしたと報じられたことに「誠に不適切で、検察の基盤である国民の信頼を揺るがす深刻な事態」と指摘。一方で、司法修習同期の黒川氏について「いろんな仕事を一緒にやってきた。こういう形で辞職したことは非常に残念」と述べた。

 また、大阪地検特捜部の証拠改竄(かいざん)事件が平成22年に発覚後、最高検などで検察改革を指揮した際に制定された「検察の理念」にも言及。「(自らも制定に関わった)検察の理念に立ち返り、適切な検察権を行使することで、国民の信頼を得る」と強調した。

 林氏は愛知県出身で、東大法学部卒業後、昭和58年に検事任官。法務省で人事課長や刑事局長など要職を歴任し、平成30年1月から名古屋高検検事長を務めた。稲田伸夫検事総長(63)が今年7月に慣例で在任期間とされる2年を迎え、後任には林氏が有力視されている。



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