安倍晋三首相(自民党総裁)と野党党首による党首討論が今国会では見送られることになった。党首討論を開く衆参両院の国家基本政策委員会の定例日は水曜で、残る会期の中での開催は日程的に困難になっているためだ。通常国会で開かれないのは平成29年以来3年ぶり。
会期内で党首討論を開けるのは10日と17日になるが、10日は新型コロナウイルス対策としての令和2年度第2次補正予算案の審議が予定されている。会期末の17日は国会閉会のための手続きが優先される。
国民民主党の玉木雄一郎代表は3日の記者会見で「非常に残念だ。ポストコロナといわれている時代に、国の大きな方向性について議論し合うのは大事なことだ」と強調した。
ただ、野党は首相を長時間拘束できる予算委員会集中審議の開催を優先して要求しており、自民党関係者は「野党から党首討論開催の要求はなかった」と述べた。