【シネマプレビュー】「許された子どもたち」

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「許された子どもたち」場面写真

「許された子どもたち」場面写真

 中学1年生で少年グループのリーダー、市川絆星(きら)は同級生の倉持樹(いつき)を日常的にいじめていた。いじめはエスカレートし、絆星は樹を殺してしまう。警察に犯行を自供した絆星だが、息子の無罪を信じる母親の説得によって否認に転じ、少年審判も無罪に相当する「不処分」を決定する。絆星は自由を得るが、決定に対し、世間から激しいバッシングが巻き起こる…。

 殺人を犯したのに許されてしまった少年はその罪をどう受け止め生きていくのか。大人は罪を許された少年とどう向き合うのか-。

 鬱屈した衝動を秘める思春期の少年少女を描かせたら唯一無二との評判が高い内藤瑛亮(えいすけ)監督が本作でそんな問いかけを突き付ける。実際に起きた複数の少年事件に着想を得て製作。自主製作でも完成させたかったという監督の熱い思いが伝わってくる。

 いじめの舞台は校内から河川敷に移り、SNSで常に仲間とつながることを迫られる少年たち。加害者やその家族に対するネットリンチ、キラキラネーム…。そんな現代を切り取った作品でもある。

 東京・ユーロスペース、大阪・テアトル梅田などで全国順次公開中。2時間11分。

(啓)

★★★★

 (★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)

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