英とEU、FTAなど4回目交渉も進展なし

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 【ロンドン=板東和正】英国と欧州連合(EU)は5日、自由貿易協定(FTA)など新たな関係構築に向けた4回目の交渉会合を終えた。EUのバルニエ首席交渉官は会合後の記者会見で「(主要問題での)大きな進展はなかった」と話した。交渉は難航しており、英EUは年末としている交渉に関する期限の延長の是非を今月末までに決める見通しだ。

 今回の交渉会合は2日から4日間、テレビ会議形式で行われた。

 英国は1月末にEUを離脱し、年末までは従来の経済関係を保つ「移行期間」にある。英EUは3月上旬に交渉を開始し、移行期間を交渉の期限としてFTA合意などを目指してきた。だが、公正な競争条件の確保や漁業権などをめぐって双方の溝は大きく、年内合意は困難視されている。

 バルニエ氏は会見で、公正な競争条件の確保をめぐり、交渉に進展はなかったと指摘。漁業権についても「英国は(合意に向けた)真の決意を示せていない」と批判した。また、バルニエ氏は移行期間の延長を受け入れる考えを示した。

 ジョンソン英首相とEUのフォンデアライエン欧州委員長は今月中旬にも会談し、移行期間の延長の是非などについて協議する見通し。ただ、ジョンソン政権は移行期間の延長には否定的な姿勢を示している。

 移行期間の延長がないまま年内の合意が見送られることになれば、英EU間の貿易は世界貿易機関(WTO)の規則に従い、関税が発生する恐れがある。

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