【ソウル=名村隆寛】韓国最大の企業グループ、サムスンの経営トップである李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(51)が8日、ソウル中央地裁に出頭した。李氏をめぐっては先週、検察がグループ会社の不正会計疑惑で逮捕状を請求。地裁では逮捕状発付の是非を審査し、8日深夜にも結論を出す。
検察は、2015年のグループ傘下企業、サムスン物産と第一毛織の合併や、李氏のグループ経営権継承をめぐり不正があったとみて、先月末に李氏を2度呼び聴取した。
李氏は、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の在任中に賄賂を渡した罪などで起訴され、現在、公判中だ。18年に2審判決で執行猶予付きの判決が言い渡され釈放されたが、逮捕状が発付され身柄が拘束されれば、グループ経営に影響が及ぶことが予想される。