救急車内で付き添い母骨折 雪道で揺れ、旭川市賠償へ


 北海道旭川市で昨年2月、市消防本部の救急車が搬送中に雪道の段差で揺れ、娘の付き添いで乗っていた同市の50代女性が背骨を折る重傷を負っていたことが8日、消防への取材で分かった。女性は腰に障害が残り、市は慰謝料など3193万円を賠償する。

 同本部によると、救急車は昨年2月9日午前7時半ごろ、同市北門町の市道交差点を走行中、除雪で生じた約10センチの段差にぶつかり大きく跳ね上がった。車内の全員がシートベルトを締めていたが、女性が背骨を折り入院した。

 30代の男性消防士長が運転し、時速50キロ程度で走っていたが、霧で視界が悪く、段差を視認できなかったという。

 中農(なかのう)潔消防長は「本人と家族に心からおわび申し上げる。再発防止のため、路面状況に応じた安全運転を徹底する」とコメントした。



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