静岡市と学習塾「秀英予備校」(同市葵区)は9日、新型コロナウイルスによる長期間の休校で学習の遅れに不安を抱く中学生の教育サポート事業で協定を結んだ。予備校が無償提供する授業動画や教材を活用し、市が公立中学校に通う生徒向けに数学と英語の2科目について補充学習を実施する。
田辺信宏市長はこの日の協定締結式の席上、官民連携による学習支援について「画期的な試み。新型コロナで落ちこぼれを一人も出さないという強い決意だ」と強調した。同席した秀英予備校の渡辺武社長は「役に立ててうれしい。全力を尽くして協力する」と述べた。
市によると、補充学習は希望する中学生が対象で、2科目とも基礎的な内容を中心に、授業動画を見た上で演習に取り組む。指導は教員OBらが担う。通常の授業とは別扱いという位置づけで、9月から来年1月まで「隔週土曜日」の月2回ペースで計10回開く。
市は補充学習の希望者数について、市内の公立中に通う全生徒の1割程度に相当する約2000人と想定しており、希望者数に応じて補充学習の実施会場を決める方針だ。