茂木敏充外相は10日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染症の水際対策として行っている外国人の入国制限に関し「ベトナムであったり、感染が収まっている国からスタートしたい。その中に中国は念頭にない」と述べた。国民民主党の玉木雄一郎代表の質問に答えた。
安倍晋三首相は「入国前の検査や行動把握の仕組みも含め、感染再拡大の防止と両立する形で国際的な人の往来の部分的、段階的な再開に向けて慎重に検討していきたい」と述べた。
茂木氏は「すぐに明日からという話にはならない。入れるにあたってもすぐ観光客にはならない」と指摘。各国の感染状況をみながら、ビジネスなどで入国が必要な人や専門家などから段階的に緩和していく考えを示した。
また、「ベトナム、ニュージーランドはもう数十日も感染者がゼロという状態だ」とする一方、中国について「新規の感染者は減っているが、全体の感染者は8万人を超える」と説明した。