薬草、バッジ…アフリカに広がる「偽グッズ」

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 【カイロ=佐藤貴生】「新型コロナウイルス感染防止に効果がある」との触れ込みで、薬草の飲料や衣服に付けるバッジなどがアフリカで出回り、世界保健機関(WHO)や各国政府が「ウソ」だとして火消しに躍起になっている。英BBC放送(電子版)が伝えた。ネット上に氾濫するニセ情報が正しい防止対策の普及を阻害しているばかりか、それに乗じて金儲けしている者もいるようだ。

 アフリカ諸国ではコロナ感染予防に効果があるとして、「マダガスカルの大統領が薬草のオーガニック飲料を勧めている」との情報がSNS上で拡散した。

 アンゴラやコンゴ(旧ザイール)で4月下旬、フェイスブックに書き込まれたのが始まりで、5月中旬にタンザニアの新聞が報じてアフリカ大陸全体に広がった。マダガスカルの大統領府は事実を否定しているが、国内ではこの飲料が生産、輸出されていた。

 また、南スーダンではコロナを撃退するとされる「予防バッジ」が通販で流行し、よく似たものを大統領らが付けている写真が大統領府のフェイスブックにアップされた。

 BBCが確認したところ、南スーダンの政府報道官はこのバッジを「日本政府の意を受けて配っている」と話す者から受け取ったとし、「WHOが承認していないので付けるのはやめた」と答えた。BBCによると、現地の日本大使館は関与を否定している。

 ニセ情報とは言い切れないが、タンザニアの大統領は7日、「コロナ撲滅」を宣言した。教会やモスク(イスラム教礼拝所)での礼拝も奨励している。ジョンズ・ホプキンズ大の調べでは、同国の感染者総数は今月10日現在で509人、死者21人だが、数字は4月末から変わっていない。

 非政府組織セーブ・ザ・チルドレンのサイトによると、ザンビアで400人を対象に行われた調査では、コロナ感染防止に有効な対策として、約7割が「日々の歯磨き」と回答。「アルコールを飲む」との回答も4割を超えた。

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