JR大阪駅前の公道上で、無許可でスピーカーなどを置いて「路上ライブ」をしながらCDの販売を行ったのは道路の不正使用にあたるとして、大阪府警曽根崎署が道路交通法違反容疑で男女2人を書類送検していたことが13日、同署への取材で分かった。同署は、スピーカーなどを公道上に置いてライブをしていた行為をCDなどの物販と一体ととらえて「露店」と判断。2人が露店を出すための道交法上の許可を取っていないとして摘発した。
物販と一体「露店」と認定
書類送検は今年3月付。大阪地検は同月、2人を不起訴(起訴猶予)処分としている。
男性の書類送検容疑は昨年10月と12月の2回、大阪市北区のJR大阪駅付近の公道上で、無許可でスピーカーや看板などを置いて路上ライブをしながらCDなどを販売したとしている。女性の書類送検容疑は、同じころ、同駅近くの2カ所の公道上で3回、無許可でスピーカーや電子ピアノなどを設置して路上ライブをし、物販を行ったとしている。
道交法では道路に露店などを出す場合は管轄の警察署長の許可が必要と定めている。同署によると、2人はいずれも「違法と認識していたが、生計をたて、有名になるためにやった」などと容疑を認めたという。