大阪府の吉村洋文知事は16日、新型コロナウイルス感染に対する免疫の有無を東京、大阪、宮城の3都府県で調べる厚生労働省の抗体検査のうち、大阪の抗体保有率が0・17%だった結果に関し「非常に少なく、集団免疫はできていない。今後感染が広がる可能性は十分にある。警戒しなければいけない」と述べた。府庁で記者団に答えた。
吉村氏は、東京と宮城の抗体保有率がいずれも0・1%以下だったことに触れ「日本ではほとんど広まっていないとみるのが一般的だ」とし、感染防止対策として府独自で大規模な抗体検査を行う方針を示した。
独自の抗体検査に向けて府は、新型コロナ検査に関する協定を結んだ大阪市立大と連携するほか、ソフトバンクグループから提供された検査キット1万個などを活用するという。