国会きょう閉幕 延長せず閉会中審査で新型コロナ対応へ





大島理森衆院議長(中央左)へ国会の会期延長を求める申入れを行う野党各党の国対委員長。中央は立憲民主党・安住淳国対委員長=17日午前、国会内(春名中撮影)

 第201通常国会は17日、会期末を迎えた。立憲民主党などの野党は、新型コロナウイルス対応などを議論する必要があるとして、会期を12月28日まで大幅延長するよう大島理森衆院議長に申し入れた。政府に新型コロナ対応に集中させるため、与党は延長に応じない方針だが、閉会中審査の開催をめぐって野党側と協議する。17日午後には法案の継続審議などの手続きが行われ、国会は閉幕する。

 立民の安住淳国対委員長は17日午前、大島氏への申し入れ後、記者団に対し、「ここで国会を閉じれば政府がさまざまな問題から逃れ、説明責任を果たさないことになる」と述べた。野党は新型コロナ対応や「持続化給付金」の問題のほか、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画停止などを議論すべきだと主張している。

 申し入れを受け、大島氏は衆院議院運営委員会へ諮問。与党の反対多数で否決される見通しだ。

 一方、与党側も「新型コロナでいろんなことが考えられる。閉会しても適時適切に委員会を開いていく」(自民党の森山裕国対委員長)としており、野党側と協議。合意できれば、野党は内閣不信任決議案などの提出は見送る見通しだ。

 今国会では、大型の経済対策を盛り込んだ令和元年度補正予算と2年度予算に加え、新型コロナの感染拡大を受けた2年度1次補正予算、2次補正予算などが成立した。



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