観光庁は17日、日本を5月に訪れた外国人はわずか1700人だったとの推計を発表した。月間で過去最少だった4月の2900人を下回り、2カ月連続で前年同月比99・9%減となった。新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐ入国制限の影響が続いている。日本人出国者は99・6%減の5500人で、4月より約1500人増えた。
訪日客減少は8カ月連続。今年1~5月の累計は394万4400人にとどまり、前年同期より71・3%少ない。旅行客の入国制限を緩和できる見通しは立たず、政府は当面、国内旅行の需要を喚起し、関連業界の経営を支えたい考えだ。
5月の訪日客数を主な国・地域別にみると、昨年は75万6365人で最多だった中国が30人、60万3394人だった韓国は20人。米国50人、インド30人、フランス20人などを除くとほとんどが10人未満だった。