菅義偉(すが・よしひで)官房長官は25日の記者会見で、中国が東シナ海の海底地形50カ所に名称を付けたと発表したことについて、外交ルートを通じて中国側に強く抗議したと明らかにした。沖縄県・尖閣諸島周辺とみられることを踏まえた。
中国が付けた名称に関し「尖閣諸島をめぐる中国側の独自の主張に基づくものが含まれている」と指摘。「周辺の海底地形に名称を付与しても尖閣諸島がわが国固有の領土であることは変わらない」と強調した。
中国による名称付与は、沖縄県石垣市議会が尖閣の住所地の字名を変更する議案を可決したことへの対抗措置の可能性がある。