ロシアのプーチン大統領は25日、日本の複数の教科書に広島、長崎に原爆を投下したのは「連合国(複数)」と書かれており、米国に触れていないと主張した。根拠は不明。
諮問機関である社会評議会のメンバーとのオンライン会議で「歴史の歪曲」問題に関連して日本に言及した。
プーチン氏は第2次大戦でナチス・ドイツがソ連を攻撃したことや、ソ連がドイツを破ったことは明らかなのに西側諸国の教科書は触れず、メディアは別の見方を伝えていると批判した。
さらに突然、日本に言及し「誰が広島、長崎を原爆攻撃したのか明らかなのに、日本の教科書に何と書かれているか? 連合国だ。どんな連合国だ? 連合国側に核兵器はなかった。あったのは米国だけだ」と主張した。
その上で、西側諸国は「気に入らない事実をかき消している」と述べ、ロシアの国益を守るため「第2次大戦の真実を勝ち取らなければならない」と強調した。(共同)