リニア中央新幹線の静岡工区が大井川の流量減少問題をめぐって着工できていない問題で、JR東海の金子慎社長と静岡県の川勝平太知事による会談が26日、静岡県庁で1対1で始まった。
金子氏は6月中に静岡工区の準備工事に着手できなければ、予定の令和9年開業が困難になるとして工事への同意を要請する構えだが、川勝氏は慎重姿勢を崩していない。会談の内容次第で、計画は見直しを迫られる可能性もある。
リニア建設をめぐっては、南アルプスを貫くトンネルの掘削工事に伴い、大井川の流量が減少することを懸念する静岡県が建設に反対し、静岡工区が未着手となっている。国土交通省が仲介役となって有識者会議が設置され、現在も環境対策について議論している。