東京都を中心とした新型コロナウイルス新規感染者数の増加傾向をめぐり、野党から1日、国や都の対策が不十分だとの懸念の声が続出した。立憲民主党の枝野幸男代表は記者会見で「爆発的な感染拡大に至りかねない状況にもかかわらず、都も政府も新たな対応を取らず、甚だ遺憾だ」と述べた。
都が「東京アラート」を改定し、数値基準のない新たな指標を公表したことに関しては「恣意(しい)的に判断するという宣言だ。首都圏や全国に影響する問題であり、政府は都を厳しく指導すべきだ」と訴えた。
共産党の穀田恵二国対委員長も会見で、都の対応を「科学的根拠なしに政治的思惑でやってきた。都民の命と営業を第一にすべきだ」と批判。社民党の福島瑞穂党首は「PCR検査の充実など医療支援強化が必要だ」と会見で注文した。