過激派組織「イスラム国」(IS)研究の第一人者でイラク人のヒシャム・ハシミ氏(47)が6日、イラクの首都バグダッドの自宅前で銃撃され、搬送先の病院で死亡した。国営通信は暗殺されたと報じた。
現地からの報道によると、ハシミ氏が車に乗り込んだところ至近距離で撃たれた。犯人はバイクに乗った2~3人組とみられる。犯行声明は出ておらず、背後関係は不明。当局が捜査している。
ハシミ氏はアラブ世界だけでなく、日本を含む海外メディアに数多くコメント。IS指導者になる前のバグダディ容疑者(昨年10月に米軍が殺害)と交流し、研究者として実態解明に取り組んだ。イスラム過激派の動向に精通し、イラク政府顧問を務めたこともある。(共同)