【シネマプレビュー】「バルーン 奇蹟の脱出飛行」





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 東西冷戦下の1979年、手作りの熱気球で東ドイツから亡命した2家族、総勢8人の勇気と絆を描いた実話に基づく作品。当時、東ドイツでは秘密警察によって日常生活が監視されていた。自由を求め、ベルリンの壁を越えようとした多くの市民が国境警備隊に射殺されている。

 そんな過酷な状況下、空から亡命するというハリウッド映画さながらの大スペクタクルに度肝を抜かれた。墜落する危険だけでなく、逮捕される可能性もある。それでも実行した動機は何だったのか。今年はドイツ統一から30周年。本作を見ながら歴史を振り返りたい。

 10日から東京・TOHOシネマズシャンテ、大阪ステーションシティシネマなどで全国公開。2時間5分。(啓)

★★★☆

 (★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)



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