昨年2月に千葉県山武市の工場で71歳の男性が殺害された事件で、県警が強盗殺人容疑で30代の男ら5人の逮捕状を取ったことが捜査関係者への取材で10日、分かった。30代の男は昨年5月に同県市原市内で起きた警察官を装った強盗事件などで逮捕されており、県警は5人が金銭目的で男性宅に押し入ったとみて、近く逮捕する。
捜査関係者によると、男らは昨年2月25日夜、山武市埴谷の製材工場に金品を奪う目的で侵入し、工場内の居住スペースに寝泊まりしていた経営者の誉田一夫さん=当時(71)=を殺害した疑いが持たれている。
誉田さんの遺体は同夜、口を粘着テープで塞がれ、手足をひもで縛られた状態で、工場内の居住スペースで発見された。
犯行グループのうちの1人は、昨年5月に市原市のアパートの一室に警察官を装って押し入り、住人の女性=当時(53)=の顔を殴るなどし、現金32万円や財布などを奪ったとして強盗致傷などの疑いで県警に今年1月に逮捕されている。男への捜査などから、今回の犯行グループが浮上した。