NFLレッドスキンズが名称変更を決定 「先住民差別」批判で





6月24日、米プロフットボールNFLの「ワシントン・レッドスキンズ」のTシャツなどが並ぶワシントン近郊のスポーツ用品店(ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米首都ワシントンを本拠地とするプロフットボールNFLのレッドスキンズは13日、「米先住民(インディアン)に対し差別的だ」として批判されてきたチーム名を変更すると発表した。先住民の横顔をあしらったチームのロゴも廃止するとしている。

 レッドスキン(赤い肌)とは、先住民を指す言葉として過去には日常的に使われていたが、先住民の権利擁護団体が「蔑称にあたる」と主張。チームに対しても長年にわたり改名を求めてきたのに対し、オーナーのダン・スナイダー氏が「差別の意図はない」として拒否し続けてきた。

 しかし、白人警官による黒人暴行死事件を受けて少数派差別の解消を求める抗議活動が高まる中、本拠地スタジアムの命名権を持つ米物流大手フェデックスや、ナイキ、ペプシコなどの大手スポンサーが「チーム名を変更しなければ契約関係を解消する」と警告。事態を受けてチームも今月3日、「変更を検討する」と表明していた。

 新しいチーム名とロゴについては今後、オーナーやコーチが中心になって決めるとしている。

 一方、マクナニー大統領報道官は13日の記者会見で「ワシントン・ポスト紙による数年前の世論調査では先住民の約90%がチーム名に問題はないと回答している」と指摘し、チームの対応に疑問を呈した。



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