主要企業の経営トップらが集まって、新型コロナウイルスへの対応や経済対策などを議論する経団連の夏のフォーラムが16日午前、東京都内で始まった。中西宏明会長は開会式に出席したものの、病気検査のために退席し、入院することになった。
開会式で、中西氏は「健康状態は問題ないものの、検査の数値が異常となっている」と説明した。
中西氏は昨年5月下旬から、リンパ腫の療養で約3カ月半にわたって入院、治療にあたっていた。昨年9月に復帰したが、その後も定期的に検査を受けていた。
経団連によると、中西氏から今月10日に検査数値に異常があったことの報告があった。14日に東京都内の病院で再度検査をし、腫瘍マーカーの検査値が基準を超えたことなどから、そのまま入院し、精密検査を受けることになったという。16日は、フォーラムの開会式に出席するために病院から駆け付け、その後、病院に戻った。16日夕の閉会式後の記者会見などの出席も取りやめる。
入院期間などは未定だが、7月中の日程をすべてキャンセルし、治療に専念する。