麻生太郎副総理兼財務相は16日、東京都内で開かれた自身が率いる自民党麻生派の政治資金パーティーで、国内外の新型コロナウイルスの対応に触れた上で「果たして今の憲法が、緊急事態に対応できるのか」と述べ、新型コロナを上回る危機に対処するためにも憲法に緊急事態条項を盛り込む必要性に言及した。
麻生氏は「こうした事態に直面している今だからこそ、われわれは憲法改正に向けた議論をしっかり行っていくべきではないのか」とも語った。
一方、安倍晋三首相(党総裁)はビデオメッセージで「われわれにはまだ残された課題がある。立党以来の悲願である憲法改正への挑戦。その歩みを止めるわけにはいかない」と強調し、自身の総裁任期中に改憲を成し遂げる意欲を改めて示した。