栃木県が警戒度維持 直近1週間は過去最多新規感染38人

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 観光需要喚起に向けた国の「Go To トラベル」事業開始を控え、栃木県は新型コロナウイルス対策本部会議を21日に開き、感染防止策の徹底を改めて呼びかけた。県内では6月下旬以降、複数のクラスター(感染者集団)が発生し直近1週間の新規感染者数は過去最多を記録したが、県独自の警戒度判断基準は最も緩い「感染観察」に据え置いた。

 クラスターは、宇都宮市の繁華街や小山市で開かれた集会などで発生。新規感染者数は直近3週間余りで72人とそれ以前の累計を上回り、直近1週間でも38人(今月14~20日)と過去最多を記録した。

 県の警戒度判断基準に照らせば、新規感染者数は最も厳しい「特定警戒」の水準に達している。しかし病床稼働率に余裕があることから、この日の会議では最も緩い「感染観察」から引き上げることを見送った。

 また陽性者の行動履歴を調べる人員を増やしたことが奏功し、感染経路不明の割合が低いことも判断材料となった。3月末から5月半ばは不明が30~60%台と高かったが、直近1週間では11%にとどまっている。

 ただ、医療関係者からは「病床稼働率が上昇しつつあり、現場の負荷が高まっている」と懸念する声が上がった。そのため県は、現状が「『感染拡大注意』のレベルに近づいている」との声明を発表。22日の事業開始をめぐり、福田富一知事は「県内外を問わず、対策不十分な施設は避けて」と訴えた。(山沢義徳)

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