政府が22日開始の観光支援事業「GoToトラベル」から東京都発着の旅行を除外したことについて、和歌山県の仁坂吉伸知事は21日の定例会見で、「東京都の感染者数があまりにもすごいからやめようというのは、リーズナブル(合理的)な判断」と理解を示した。一方、県民を対象に県内宿泊費などを補助する観光キャンペーン「わかやまリフレッシュプラン」については、販売が好調なため関連予算を増額する考えを明らかにした。
政府はGo To トラベルで、東京都発着の旅行を除外したほか、キャンセル料を補償する方針も決めた。
除外方針を「合理的」とした仁坂知事は、実施の可否や方法に異論があることについて「実施責任は政府にあり、『たられば』(事実とかけ離れた仮定)の議論をしてもしようがない」とした上で、除外の県内旅行への影響については「当然ある」とする一方、「除外が即『往来禁止』ではない。お金をもらえなくても来たいという人はいる」として、影響は限定的との考えを示した。
一方、わかやまリフレッシュプランについては19日時点で、当初組んだ予算額の約7割にあたる2億2600万円を販売するなど好調なことを踏まえ、「観光業界は潤うし、県民も元気になる。非常によかった」と話した。
プランの対象は9月30日出発分までだが、それまでに完売する場合も想定し、「9月末まで購入できるよう予算措置を工夫し、お金(予算)を追加する」とした。