保育所などを運営するグローバル・チャイルド・ケア(東京都墨田区)は、来年度から同社の保育所に勤務する新卒保育士に対し、借りた奨学金の返済の一部を補助することを決めた。
「保育士奨学金返済制度」の対象は東京・神奈川、千葉、大阪の3エリアで各1人の計3人で、金額は1人当たり毎月2万円、最長2年間を上限とする。保育士資格を持っていることや、5年以上勤務する予定があることなどが条件。
同社によると、保育士が大学や専門学校など養成校時代に借りた奨学金の返済を支援する制度の創設は保育事業者では初めて。貞松成社長は「奨学金返済の負担を少しでも減らすことで保育士が定着しやすい環境を作り、保育の質の向上につながってほしい」としている。