防衛装備庁は26日、不用となった自衛隊装備品のオークションを初めて行った。出品されたのは春に退役した練習艦「やまゆき」の操舵輪や、パイロットのヘルメット・酸素マスク・バッグのセットなどで、財源の確保が目的。やまゆきの操舵輪は2万円から競売がスタートし、税抜き52万円で落札された。
オークション会場は防衛省講堂で、200人弱が参加。河野太郎防衛相は冒頭「今まではスクラップにし、鉄くずのようにして売却していた。興味のある人に引き取ってもらい、売り上げにもなれば一石二鳥だ」とあいさつした。
オークションには抽選で450人が当選したが、河野氏が新型コロナウイルスの感染防止の観点から東京都以外の参加自粛を呼び掛けた。
今後、ネットオークションも含めて競売を拡大する考えだ。