中国「米に責任」と非難 成都の米総領事館閉鎖





26日、中国・成都の米総領事館を出る車両(ロイター=共同)

 【北京=三塚聖平、ワシントン=黒瀬悦成】中国外務省は27日、四川省成都市の米総領事館が同日午前10時(日本時間同11時)に中国の要求を受けて閉鎖されたと発表した。米国による南部テキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖への対抗措置。新型コロナウイルスの流行後に先鋭化した米中対立は、相互に在外公館の閉鎖を命じる事態にまで激化した。

 中国は24日、成都の米総領事館の業務と活動を停止するよう米側に通知。閉鎖後、中国側の主管部門の要員が接収、管理のため敷地内に入った。中国メディアによると、27日朝には米国旗が降ろされていた。在中国米大使館は27日、中国版ツイッターの微博(ウェイボ)で「今日、われわれは成都の総領事館に別れを告げた」と表明した。

 中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は27日の記者会見で、米中関係の悪化について「われわれが目にしたくないものだ。責任は完全に米国にある」と米側を非難した。

 一方、米国家安全保障会議(NSC)のウリオット報道官は26日、「中国共産党に対し、腹いせの報復を慎み、(米知的財産の窃取など)一連の有害な行動をやめるよう要求する」との声明を発表した。



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