金正恩氏「核抑止力で永遠に国守る」 休戦67年で演説





27日、平壌で開かれた「老兵大会」で演説する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=共同)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定締結から67年を迎えた27日の演説で「核抑止力により、わが国家の安全と未来は永遠に堅固に保証される」と主張した。朝鮮中央通信が28日に報じた。

 非核化などをめぐる米朝交渉が行き詰まる中、核放棄に応じない姿勢を改めて示し、トランプ米政権を牽制(けんせい)した形だ。新型コロナウイルスの影響で経済が低迷しており、内部結束を促す狙いもありそうだ。

 金氏は、朝鮮戦争の参加者を平壌に集めた「第6回老兵大会」で演説し、「頼もしく効果的な自衛的核抑止力によって、この地にもはや戦争という言葉はない」と強調。北朝鮮は「核保有国」へ発展する道を歩んできたと振り返り、「敵対勢力のいかなる形態の圧迫や軍事的威嚇にも揺るぎなく自らを守れるように変わった」と力説した。

 志願軍の形で北朝鮮を助けて参戦した中国軍兵士に対しては「崇高な敬意を表する」と述べた。



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