国民民主党の玉木雄一郎代表は29日の記者会見で、立憲民主党との合流協議に関して「党名の結論を得ることが最優先だ。いろんな議論を並行してやることは否定しないが、党名について早急に解決を得るべきだ」と述べた。合流協議を担う両党幹事長は同日の会談で、党名問題を先送りして綱領などの協議を始めることで合意しており、玉木氏は見切り発車的な進め方に疑義を呈した形だ。
玉木氏は「合流するかどうかの根っこが決まらないと、そういった(綱領の)協議も水泡に帰してしまう」と指摘。「(合流)するにしても、しないにしても、だらだら引きずるものでもない」とも語った。
党名をめぐっては、立民が「立憲民主党」を、国民は「民主的な手続き」での選定を主張。立民の福山哲郎、国民の平野博文両幹事長が「知恵を出す」こととなっているが、膠着(こうちゃく)したまま進展していない。玉木氏は「民主的手続きというのは、自然に考えれば無記名投票だ。少なくとも私の知恵では他の方法が頭に浮かばない」と指摘した。
また「政策の一致なくスタートしても、また後でもめて別れることになっては国民の期待に応えることはできない」と語り、消費税を含む税制や憲法論議へのスタンスもすり合わせが必要だと重ねて強調した。