エスパー国防長官、駐独米軍の削減を正式発表 一部は他国に振り向け





エスパー国防長官(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】エスパー米国防長官は29日、国防総省で記者会見し、ドイツ駐留米軍を約1万1900人削減し、駐留規模を3万6千人から2万4千人に縮小させると正式に発表した。米軍はまた、駐独米軍の削減を受け、欧州軍司令部を独シュツットガルトからベルギーに移転する方針を表明した。米国内では、ロシアに対する抑止力の低下につながるとの懸念も出ている。

 エスパー氏によると、削減される駐独米軍約1万1900人のうち、約半数の5600人弱が他の欧州諸国に再配置され、残りの約6400人は帰国する。

 エスパー氏は削減兵力の振り向け先について、イタリアやポーランド、黒海周辺に再配置されると明らかにし、部隊配備の調整によって「北大西洋条約機構(NATO)の態勢とロシアに対する抑止力は強化される」と強調した。



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