【AFP=時事】ローマ・カトリック教会は10日、インターネットでの布教や貧しい人々の支援に15年という短い一生をささげた、英国生まれのイタリア人の少年を列福した。
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ローマ教皇庁(バチカン)は、別の少年の命を救うという奇跡を起こしたとして、カルロ・アクティス(Carlo Acutis)さんを聖人の前段階である福者の列に加えた。インターネットやパソコンが大好きだったアクティスさんは2006年、白血病で亡くなった。
福者から聖人になるにはもう一つの奇跡を起こさなければならないが、アクティスさんはミレニアル世代初の聖人となる可能性がある。
バチカンによるとアクティスさんは2013年、珍しい膵臓(すいぞう)疾患だったブラジル人の少年と神との間を天国からとりなし、病気を癒やしたという。
列福式は、アクティスさんが信仰していた聖フランチェスコの生誕地である、イタリアのアッシジ(Assisi)で行われた。聖フランチェスコは貧しい人々の支援に身をささげたとされる。
アクティスさんがこれから二つ目の奇跡を起こし聖人となった場合、インターネットの守護聖人とするよう提案する声もあるが、既に7世紀の学者、セビリアのイシドルス(Isidore de Seville)がインターネット利用者の守護聖人とされている。【翻訳編集】 AFPBB News