(CNN) 中国東部の青島市の公衆衛生委員会は17日までに、4日間で住民ら994万7304人を対象にした新型コロナウイルスの感染の有無を探る検査を終了したと発表した。
市内で12人の陽性反応が出るクラスター(感染者集団)の発生を受け、さらなる感染拡大を防ぐための措置とした。
同委によると、検査の結果は15日時点で764万6353人分が判明し、新規感染者は見つからなかったとした。
今回の大規模検査は、国外に起因する感染者を治療した病院に関連して無症状の感染者3人が最近判明したことが発端となった。
中国当局は新型コロナの感染者の人数について、無症状者と有症状者を分離している。
中国は新型コロナの感染では最初の「震源地」となった。同国の国家衛生健康委員会によると、国内での新規感染者数は今月14日には11人見つかり、このうちの10人が国外に原因があった。残る1人は最初は無症状だったがその後、発症したという。
一方、青島市の広報担当室は16日、今回の病院でのクラスター発生は港湾労働者2人が感染源だったことが判明したと報告した。2人は陽性反応を示し、9月24日に隔離措置などのため病院へ搬送された。
2人はコンピューター断層撮影(CT)を受けたが、CT検査室の消毒が適切な方法で実施されておらずクラスターにつながったという。