社民党の福島瑞穂党首は21日の記者会見で、立憲民主党との合流の賛否を諮る11月14日の臨時党大会について、党内意見が割れていることを理由に「今の時点ですべきでない」と述べた。その後の常任幹事会で、予定通りの開催が再確認されたが、党首自らが党の既定方針に反対を表明し、合流を巡る混迷が深まっている。
合流慎重派の福島氏は会見で「党大会で激突するより知恵を出すべきでないか」と指摘した。だが、党本部は今月13日付で党大会の招集を党員らに伝えており、吉田忠智幹事長ら合流推進派は「すでに招集している」と反発。両派の対立は収まらず、常任幹事会では党分割案も話題に上った。【小山由宇】