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昨年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、公選法違反罪に問われている河井案里被告（47）＝参院広島＝が27日夜、保釈された。東京高裁は同日、保釈を認めた東京地裁決定を不服とする東京地検の抗告を棄却。保釈保証金は1200万円で、案里被告側は同日、現金で納付した。
【写真】保釈され、頭を下げる河井案里被告
案里被告の弁護人が16日に5回目の保釈請求をしていた。裁判所側は、保釈しても逃走や証拠隠滅の恐れは少ないと判断したとみられる。案里被告は迎えの車両に乗り込み、東京拘置所（東京都葛飾区）を後にした。
案里被告は、夫で元法相の克行被告（57）＝衆院広島3区＝と共謀し、参院選前に地方議員5人に計170万円を渡したとして6月18日に克行被告と共に逮捕され、同拘置所に勾留されていた。
両被告は8月25日の初公判で無罪を主張。その後、弁護人を解任した克行被告の公判が中断した一方で、案里被告の審理が先行して進んでいる。予定されていた証人尋問は終わり、11月13、17、20日に被告人質問がある。その後は検察側の論告や弁護側の最終弁論を経て、年内にも結審する見通しだ。
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