(CNN) 米国防総省は10月31日、米軍特殊部隊がナイジェリア北部で武装集団に拉致されていた米国人の人質救出作戦を同日未明に実施し、成功させたと発表した。
拉致は隣国ニジェールで先週起き、米国人はその後、ナイジェリア北部へ移されていた。ニジェールなどの地元メディアはこの米国人は男性の宣教師と伝えていた。
地元メディアなどは拉致が発生した地域の知事の発言を引用し、AK47型自動小銃で武装した実行犯は6人で、オートバイに乗りナイジェリア国境近くの村落にある米国人の居住先に出現したと報道。金銭を要求した後、米国人をナイジェリア方面へ連れ去ったという。
米国防総省のホフマン報道官は声明で、助け出された米国人は米国務省の保護下にあるとした。作戦に加わった米軍兵士に負傷者はいなかったとも述べた。
今回の作戦の経緯に通じる米政府当局者はCNNの取材に、人質の奪還は米海軍特殊部隊SEALのチーム6が実行し、任務は数時間続いたと説明。拉致の実行犯7人のうち6人を殺害したという。
周辺地域で活動するいかなるテロ組織ともつながりがないとみられるとし、身代金目的の犯行の可能性があるとした。