受験生1人の志願理由書、シュレッダーで細断…全員を1次選抜通過に


 山口大(山口市)は2日、2021年度入試の総合型選抜(旧AO入試)で、受験生1人の志願理由書を誤ってシュレッダーにかけて細断したと発表した。コピーミスの生じた理由書を職員が細断する際、原本も混入したとしている。

 同大入試課によると、細断したのは10月7日。総合型選抜の1次選抜は理由書を含めた出願書類で審査するため、この受験生の志願学部について全員を1次選抜通過とし、24、25日に面接などの2次選抜を実施して11月2日に合格者を発表した。理由書は合否の判断材料にしなかった。

 同大は「心理的な不安を与えてはならない」として、この受験生に細断の事実を伝えていないほか、学部名や受験者数を公表していない。再発防止のため、入試実施要項に「複写物を含め入試関係書類は、全ての入学者選抜が終了するまで廃棄しない」と新たに明記したという。



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